理想の食事は、素材を生かした「素材食」

食事についての理論は、それはもう百花繚乱です。
ごはん、麺類など炭水化物を減らす糖質制限がブームですが、
一昔前はごはん中心におかずを減らす鈴木その子式もありました。
肉類を食べないベジタリアン、
すべての動物性タンパク質を禁ずるビーガン、
最近では小麦などの穀物を避けるグルテンフリーも話題です。
たくさんの食品をまんべんなく、という考え方もあれば、
1回に同じジャンルの食品だけ摂るという方法もあります。
ヨーグルトがいいという人もいれば、悪いという人もいます。
野菜を悪く言う人はいないと思いますが、
生がいいという理論も、温野菜がいいという意見もあるのです。

正解は‥、わかりませんよね。
どの理論もそれなりに「なるほどー」と思うし、
食理論の有名な先生が肌がボロボロだったなどという話を聞くと、
自分のカラダは自分で責任を持つしかないと痛感します。
唯一、断言できるのは、無理な食生活は続かないということ。
「成果を焦らない」にも書きましたが、
ダイエットと言って期間を区切ったり、何かを我慢、頑張る方法は、
続かないし、リバウンドを繰り返し代謝の悪いカラダになるだけです。

1、素材のわかる食事「素材食」がカラダにいい

無理せず、でも、私が心がけている、たったひとつの方法は、
加工していないもの、季節の野菜や魚、つまり素材を意識することです。
住んでいる土地のもの(地産地消)なら、なおさらいいですよね。
といっても狭い日本ですから、国産を心がけるだけでも違うと思います。
また、自然栽培、有機栽培、天然の素材などはもちろん惹かれますが、
あまり神経質になるのは、現実的ではないので、とにかく、
素材のわかる食事「素材食」の一点だけ、気をつけています。

外食なら、和食、洋食、中華、どんな種類のどんな料理でも、
これニンジン、これダイコン、これ豚肉とわかるものを選びます。
もちろん、フランス料理のピューレなど、
カタチが見えなくても、素材がわかればいいのですが、
特に最近は素材そのものを味わう料理が好みです。
ハンバーグよりステーキ、カレーライスよりポトフとパン、
フレンチレストランよりビストロ、懐石より定食屋さん‥といった具合。

自炊なら、できるだけ野菜を調達し、茹でる、蒸す、煮る、焼く、炒める‥、
簡単な、素材を生かした料理ばかりしています。
「重ね煮」でつくり置きしておくなど工夫をすれば、
加工品(缶詰、冷凍食品、総菜類)に頼らなくても意外と大丈夫です。

素材を意識し、できるだけ数多くの素材を摂ること。
その一点だけ意識していると、自然といい食生活になるのです。
ジャンクフード、スナック菓子、清涼飲料は素材がわかりません。
ラーメン、うどん、蕎麦の単品は数多くの素材が摂れません。
トマトや果物など素材そのまま食べられるものを常備しておきます。
具だくさんのサラダやみそ汁、皿数の多い定食もいいですよね。
素材のわかる「素材食」を選ぶように気をつければ、
どんな店でも外食できます。
素材を意識し始めると、同じ食材でも旬がわかるようになり、
毎日の食事から季節を感じられるようになるメリットもあります。
私たちも自然とともに生きているのですものね。
素材を生かす料理はシンプル
素材を生かす料理はシンプル

2、寝る3時間前に食事を終わらせる

夜8時以降は食べない、寝る直前に食べない、
というのもよく言われることですが、これも確かなことです。
寝る直前に食べると食べ物が消化しないまま胃に残り、
翌朝、朝食が摂れなかったり、カラダが重かったりするのは、
誰でも経験があるのではないでしょうか。
それぞれのライフスタイルが違うので、
夜8時と時間を決めるより、寝る3時間前の食事を目安にします。
夕食が遅くなっても夕食後3時間は寝ない、ということですね。

3、朝、起きがけに、白湯を1杯飲む

いろいろな理論のなかでも、わりと共通しているのが、
起きがけに飲むコップ1杯の白湯。
前日の食事から10時間ぐらい何も食べていない胃に、
急にガツガツものを詰め込むのではなく、
まず、白湯を飲んで、カラダを内側から起こしましょう
私は、「朝1時間の早起きを」で書きましたが、
朝、窓を開け深呼吸をしたあと、1杯の白湯を飲みます。
5分の掃除と1時間の考え事をして、その後朝食にしています。