月に1度、「山歩き」に出かけよう
登山、アウトドアというだけで遠く感じる人もいるかもしれませんが、
実際に山に身を置いて気持ちよく感じない人は、まずいないと思います。
想像してみてください。
ひとり、山の中の木陰、大きな岩に腰掛けます。
都会とは明らかに違う清浄な空気に深呼吸します。
木漏れ日に目を閉じると、汗ばんだ頬や首筋に風がそよそよ吹きます。
聞こえてくるのは、さまざまな鳥の声、木々や川の音。
草や土の香りを感じて目を開ければ、咲き乱れる花の色。
五感が蘇り、ココロもカラダも癒されていく。
そんな状況を、月に1度、体感しようという提案です。
森林浴のリラックス効果は科学的にも実証されています
実際、森林浴の癒し効果というのは、
日常から離れるという精神的なことばかりではありません。
樹木から発散されるフィトンチッドという物質が、
免疫力の向上に役立つ、自律神経のバランスを整えるなど、
ココロにもカラダにも効くことが科学的にも実証されています。
だから、まず、家から近い森林公園や雑木林、渓谷沿いの遊歩道などに
行ってみてください。
おにぎりを買ってピクニックするのもいいと思います。
森林浴について調べてみると、
「3、4時間は森林の中にいよう」「できるだけ静かな森が理想」
とあるのですが、日本でそういった場所を探していくと、
大体が山のあるところになります。
ある程度、高度があったほうが、空気も澄んでおり、
日常からの距離も離れるのも事実です。
そこで、気持ちよく森林浴できる場所を求めて、
少し山を歩いてみる「山歩き」なのです。
自然に身を置くことで自分に向き合えるのが山の魅力です
スポーツとしての登山ではなく、
ココロとカラダに気持ちいい場所を求める山歩きとはいえ、山は山。
最低限の知識と準備は必要ですが、決して特別なことではありません。
日本は国土の70%が山。
昔から山に親しみ、山の恩恵を受けてきたのですから、
山歩きをするうちに、大地や歴史を感じ、
スピリチュアルな感覚がよぎることもあります。
自然に向き合い、自分を再発見できる絶好の場所が山なのです。
「森林浴の効果は1か月」というデータもありますが、
体験的にもわかる気がします。
また、「森林浴は午前中が効果的」という説もあり、
そうなると、ときには1泊して、
早朝の山歩きがまた楽しみになったりします。
「月に1度、ときに1泊の山歩き」を、ぜひ始めてみてください。
(というわけで、次回は「山歩き、最初に買うもの」です)