年に1度、「断食」でカラダをリセット

あるテレビ番組で女優の夏木マリさんが、

デキる女になるための方法として「断食」を挙げていました。

断食というと(やったことのない人は)ダイエット目的と思いがちだけど、

ココロとカラダをリセットする最良の方法だと熱く語っていました。

「そのうえ体重も減るんだから女性なら誰でもうれしいじゃない?」と。

そう、やったことがある人はみな納得の方法です。

私も最初に断食施設の話を聞いたときは、

「食事も出ないのにお金を払うなんて」

「その気になれば家でもいつでもできる」と思い、

結局なかなかできずにいましたが、1度、体験すると大きく変わります。

体重が減るのもやはりうれしい
体重が減るのもやはりうれしい

断食のココロとカラダへの効果

断食は、ふだん食べ過ぎている、あるいは乱れている食生活から胃腸を休ませ、
もともとの機能を取り戻します。
デトックス(排泄)し、腸内環境を整え、新陳代謝を活発にし、
それに伴う美肌、脂肪減少、ダイエット効果が望めます。
さらに、断食の期間に細胞が刺激を受け、
感染に強い新しい白血球を生み出すため、
免疫系全体を再生させるという実験結果もあります。
断食を定期的にしている人は老化スピードも遅いのだそうです。
 
ここから先は人によるのですが、
断食をすると頭が冴えてものすごく集中力が高まるという人もいます。
ナチュラルハイになって見るもの聞くものすべてが
自分を祝福しているような気持ちになるという人もいます。
私が初めて断食を体験したときは、頭痛と倦怠感がひどく
(ふだん糖質を摂りすぎている人は頭痛が出るそうです)、
まるでココロに効く実感はなかったのですが、
回を重ねるごとに感じ方も変わってくるとのこと、
その効果を楽しみにこれからも取り組んでいこうと思っています。
 
もうひとつ断食の効果を挙げます。
断食をきっかけに“その後の効果”といったほうが正確ですが、
食生活を見直し、生活習慣病の予防に励むようになりました。
断食で驚くほど敏感になった味覚や、小さくなった胃袋も、
1週間もすると元通りになってしまうのですが、
それでも、断食前と比べると、カラダにいいものを選んだり、
よく噛んで食べたりするようになっています。
断食の先生に断食の頻度を尋ねたら、
「最初は3か月に1度か半年に1度」
「正しい食生活が身についてきたら1年に1度」
といわれましたが、その理由がわかる気がします。
断食中も適当な飲み物を
断食中も適当な飲み物を

まずは「3日断食」がオススメ

断食をネット検索すると、
1食抜くプチ断食から塩水で胃腸を洗浄するクレンズダイエットまで、
方法はいろいろ出てきます。
が、結論として、多くの人に「オススメ」と言えるのは、
施設にせよ、家でやるにせよ、3日間の穏やかな断食です。
断食中もハーブティーなどの水分は意識的に摂り、
野菜ジュース、酵素ジュース、生姜糖などを日に数回きちんと摂ること。
そして、絶食した日数分、回復食(おかゆなど)で徐々に戻していくこと。
 
3日の断食ぐらいで死ぬことはないといいますが、
いざ始めるとなると、貧血で倒れたらどうしようなどと不安もあるでしょう。
それ以上に、普段の生活をしながら3日間固形物を何も食べないというのは、
相当な覚悟と意志が必要です。
「月に1度の「山歩き」」でも書いたのですが、
断食の施設というのは、自然豊かな山間にあることが多く、
日常と離れて3日過ごすほうが、転地療法の意味もあり、
森林浴のリラックス効果も手伝って、いっそ快適だと思います。
 
 
(というわけで、次回は「断食体験、私の場合」です)
絶食と同日数の回復食が大事
絶食と同日数の回復食が大事