やめてみる習慣、始めてみる習慣
惰性になっている習慣をやめてみる
1、テレビ
朝起きてすぐ、テレビをつける人がいます。
帰宅してすぐ、テレビをつける人がいます。
食事や他のことをしているときも、つけっぱなしで、
見ているわけではないのに、消すと寂しい、物足りない。
目的なくテレビをつけて漫然と見ている、そういった状況を、
例えば3日間、バッサリやめると、驚くほど時間が増えますよ。
2、飲酒
「とりあえずビール」「飲みかけのワイン」と、
食事=飲酒になっている人がいます。
食事が酒のつまみの延長になっている人もいます。
お酒が悪いわけではないのですが、
飲みながらの食事が習慣になっている人は、
たまに飲酒をせずに食事をしてみると、
新しい味の発見があるかもしれません。
3、スマホ
電話、メール、SNS、ネット検索、ゲーム‥、
四六時中スマホをいじっている人がいます。
私もかなりのスマホ中毒だったので、
今でも手持ち無沙汰になるとすぐ見たい気持ちになります。
でも、どんなに忙しいときでも、通信環境のない場所に数時間、
例えば飛行機などに乗ると、ちょっと解放された気になりますし、
それはそれでどうにかなるものです。
「今日は18時までスマホを出さない」、「夜21時以降は完全オフ」
などと自分で時間を区切ってみるのはどうでしょうか。
4、メークとファッション
年をとるとだんだん自分のパターンが決まってくるのが、
メークとファッションです。
同じ型番のアイシャドウと口紅を5年以上使っている人、
デニムにヒートテックにブーツと定番の服が決まっている人、
同じバッグを使い続けている人、思い切って変えてみましょう。
ファッション誌を参考にしてもいいし、
化粧品売り場や洋服屋さんで相談してもいいと思います。
5、エスカレーター
駅などでエスカレーターと階段があるとき、
何も考えずに習慣でエスカレーターを使う人は多いと思います。
私もそうでしたが、日常ウォーキングを心がけるようになってから、
階段を見ると「ラッキー」と思うようにして、階段を選びます。
ロコモ予防には、階段の上りより下りが効くそうですが、
足首やふくらはぎを意識して丁寧に1歩ずつ下りると、
カラダにいいことをひとつやれた気分になります。
縁のない習慣を試してみる
1、読書
本を読む人は忙しくても本を読むし、
読まない人は時間があっても読まない。
読書も習慣のひとつです。
習慣のない人が、空き時間に読もうとか、
移動時間や待ち時間でちょこちょこ読もうとすると、
なかなか上手くいきません。
朝の1時間、夜の1時間と時間を決めて、
あるいは、この日のこの時間とスケジュールに入れて、
最初は意識的に時間を区切ったほうがいいようです。
この間、ある喫茶店で朝のコーヒーを飲んでいたら、
「おはようございます」と大声で挨拶をして入って来た女性がいました。
店にいたお客さんも店員さんも一斉に彼女を見て、
店員さんは慌てて「いらっしゃいませ」と返事をしていましたが、
気持ちのいいものだなあと、その清々しさを羨ましく思いました。
朝起きたら家族に「おはよう」、
会社内で人とすれ違うときも「こんにちは」「お疲れさま」、
お店でも「ごめんください」「ありがとう」「ごちそうさま」と、
大きな声で挨拶してみませんか。
最初は恥ずかしくて、思ったより声が出ないのですが、
大きな声を出せるようになると、とても気持ちがいいものです。
声を出して挨拶をすると、相手も思わず声を出して返事をする、
あるいは返事をしそびれても次からは声を出して返事をする、
そんな挨拶の輪が広がって、気持ちのいい連鎖が始まります。
3、親孝行
親孝行をしていますか。
「孝行したいとき親はなし」という言葉がありますが、
離れて住んでいる、子育てに忙しい、など理由はなんであれ、
親と縁遠くなっている人も多いのではないでしょうか。
親はときとして、そして年々、「ウザい」「社会に疎い」
「頑固な」「ボケた」「年寄りくさい」存在になります。
その老いを見るのはとても哀しいことですが、
自分の鏡、近い将来自分が歩く姿でもあるのです。
親と接する時間は、普段の生活とはかけ離れたリズムになり、
ついイライラしたりしてしまうのですが、
それを負って合わせることができるのは子供側だけです。
私たちが育ててもらったときと逆のことです。
孝行のコツはカンタン、親の立場で考えてみてください!
4、墓参り
これも習慣のある人とない人にハッキリ分かれることです。
必ずしも、お盆、お彼岸でなくてもいいと思います。
先祖を供養し、敬うために、1年に1度は行きましょう。
お墓と周囲を掃除し、墓石に水をかけ洗い浄め、
お線香、お花、お菓子などをお供えします。
両手を合わせ、先祖の冥福を祈り、近況を報告します。
この一連の作業をすると、自分が自然発生したものではなく、
代々の流れのなかに存在することを肌で感じられ、
何かに守られている気持ちになるものです。
5、エンタテインメント
歌舞伎、宝塚、オペラ、バレエ、ダンス、ミュージカル、
芝居、コンサート、ライブ、大相撲、映画‥、
こういったエンタテインメントも人によって差が出る習慣です。
1度しかない人生、1度も歌舞伎を見ないよりは見たほうがいい、
見て何か感じるかもしれないし、何かきっかけになるかもしれない。
行ってみて何も惹かれなければそれでもいいと思います。
1番残念なのは、興味はありながら機会を失っていること。
「いつか」「誰か」というのではなく、
「いま」「自分で」チケットをとって、行動してみましょう。