「私ノート」を作れば、自分が見えてくる
「私ノート」を作りましょう。
中山庸子さんの「夢ノート」が元祖だった気がします。
自分ノート、自分磨きノート、エンディングノートと、
書籍でもアプリでも次々に、ノートづくりが提案されています。
名前は何でもいいのですが、自分のことを書き出し、
いろいろ考えるための「私ノート」、
以下のポイントはぜひ押さえてください。
1、紙のノートを買う
できたらちょっと特別の良いノートを買ってください。
取り組む気持ちが違ってきます。
表紙の色、デザイン、紙質、大きさ、手触り、しおり‥、
これぞと思うものを選びましょう。
中面は無地でもケイや方眼の入っているものでも構いません。
でも、ぜひ、アプリではなく、紙のノートにしてください。
言葉の魂、言霊(ことだま)といいますが、
紙に手で書き込んでこそ意味があると思います。
書いた文字の大きさや勢い、書き込んだページの場所も含め、
何度も書き足し読み返す「私ノート」になります。
2、「私ノート」は秘密です
エンディングノートのように周囲の人に私を残したいとか、
好きな写真などをスクラップして人に見せるノートとは違います。
「私ノート」は誰にも見せません。
(と最初に固く決めておきます)
家族にも秘密の私だけのノートなので、
思い切って本当のココロを赤裸裸に書き出してください。
本音を言葉に、そして文字にするのは、とても勇気のいる作業です。
3、書き込むこと、自分の年表
まず、自分の年表を作ってみましょう。
横軸に生まれた年から100歳までを目盛りにとり、
◯◯小学校、◯◯中学校などと事実を書き込んでいきます。
社会人になってからは、配属の部署名などでしょうか。
次に、恋愛相手や親しい人の死など、思い出せる限りの、
自分に影響を与えた出来事を入れていきます。
この頃何が好きだったっけ? 放課後何してたかな?
一番悲しかったのは? 嬉しかったのは?
毎日1時間取り組んでも数週間かかる作業だと思います。
4、書き込むこと、今の気持ち
今一番もやもやしていること、深刻に悩んでいることを書き出します。
きれいな箇条書きや文章にはならないと思います。
恋愛であれば、「悔しい」「ズルい」とまず感情を単語にしてみます。
その理由を挙げられるだけ挙げてみます。
恋人の「好き」なところ「嫌い」なところも書き出します。
あの時、彼はああ言ったよね、とやりとりを整理してみます。
自分の気持ちと事実を書き出すだけ書き出せば、
それだけでも少しすっきりするから不思議です。
家族のこと、仕事のこと、すべての悩みを文字にします。
5、書き込むこと、自分の観察
中山庸子さんの「夢ノート」で書き込む項目は、
「欲しいモノ」「やりたいコト」「なりたいスガタ」
「なりたいココロ」「なりたいヒト」の5つでした。
「1項目100個、書き出しましょう」
「夢が叶ったらチェックしていきましょう」とありました。
私はさらに、「私って‥?」「好きなこと」「嫌いなこと」
「好きな言葉」「嫌いな言葉」「短い目標」「長い目標」
「(自分の)変えられるところ」「変えられないところ」
などの項目を立てて、書き込んでいます。
「あのプロジェクトについて」と気になるテーマ別のページも、
本を読んで気に入ったフレーズを書き溜めるページもあります。
6、面倒でも根気よく続けて
やってみるとわかるのですが、
ノートに書き出す作業は意外と時間がかかります。
夢、希望、願い、欲望、心がけ、目標、幻想がごっちゃになります。
私は、「朝1時間の早起きを」で書いたように、
早起きした1時間を主に「私ノート」の時間にあてています。
「今日はあの仕事で良かった点と反省する点を書く」と決めて、
考えながらメモするうちに、他の項目、例えば、自分の年表や、
「私って‥?」に書くキーワードが浮かんだりするので、
何度もページを行ったり来たりしながら、
「私ノート」を書き足し、書き溜めていきます。
7、書いたあと、一番大事なこと
そして、一番大事なことは、「私ノート」を見直す、
もっと言うと、書いたものを見て、自分を分析する時間です。
「今日は「私ノート」を見て考えるだけの1時間」も作ります。
「私ノート」の中で項目がリンクして、自分が見えてくるように、
そのうち、他のことをしていても(例えばテレビを見ていても)、
「あ!」とノートに書いた点と点が結びついたりします。
そうなると自ずと、いまやるべきこと、進む方向が見えてくるのです。
「こうしてみよう」「不安だけど始めてみよう」などと、
見えてきた未来も、もちろん「私ノート」に書きとめましょう!