加藤メソッドは、ココロをキレイに強くする呼吸法
食事をしなくても1か月ぐらい生きていられるといいます。
水を飲まなくても3日は生きていられるそうです。
でも、呼吸をしないと‥?
呼吸を止めること=死、それぐらい呼吸は大切なものです。
それなのに、呼吸に着目することは意外に少ないと思いませんか。
たぶん、それは、「これが良い呼吸だ」とわからない、
呼吸の効果を実感しにくい、丹田や気といったものがわからない、
とにかく、わかりにくいことが理由でしょう。
そして、意識しなくても呼吸できているものだから、
そのままにしてしまうのだと思います。
でも、呼吸は、もしかすると一番、ココロに直接効く方法です。
自分ではコントロールできないココロをキレイにして、強くして、
潜在意識の中にある生命力を開花させるのが呼吸です。
空気中にあるエネルギー、気を多く取り入れ、
カラダの中に溜めている邪気を出すのが呼吸です。
ココロとカラダを一つのものとしてとらえ、
それに魂を融合させて人間の内部に眠っている能力を目覚めさせる、
そんな加藤俊朗さんの呼吸法、加藤メソッドを紹介します。
吸って吐くのではなく、吐いて吸うのが呼吸です
加藤俊朗さんは、詩人の谷川俊太郎さんが絶大な信頼を寄せる、
日本における呼吸法の第一人者です。
私もワークショップに参加して以来、加藤メソッドを実践しています。
ネット上の口コミでは、加藤メソッドで恋人ができた、
仕事が上手くいったなどという具体的な効果も散見しますが、
潜在力や生命力や秘めた能力を引き出すという観点から、
まんざらあり得ない話でもないと思います。
やり方を説明します。
吸って吐くのではなく、吐いて吸う、これだけです。
へその下9cmぐらいの「丹田」という場所を、
ぐぅーっとへこましながら、吐いて吐いて吐いて吐ききって、
そしてすっと力を抜くと、また「丹田」に空気が入ってくる。
この繰り返しが加藤メソッドの呼吸です。
最初は仰向けに寝てひざを立ててレッスンするといいです。
次は、正座か座禅で骨盤を立てて姿勢を正して座り練習をします。
加藤俊朗さんと谷川俊太郎さんの共著『呼吸の本』に付いているCDで、
加藤さんの声のガイドを受けながら、集中すると上手くできます。
「呼吸はわかりにくい」と前述しましたが、
何より一番大事なことは、理解するのではなく、「感じること」です。
呼吸の通り道、丹田、カラダが地面についている部分、温かさ、変化‥。
ココロを落ち着けて穏やかに「感じる」ことに集中すると、
呼吸が静かにゆったりとできるようになります。
と、ここまで、書いてきたのですが、
正直言うと、実は私もまだ上手に呼吸ができません。
「丹田を使って気持ちいいスムーズな呼吸ができた」と実感できません。
と、加藤先生に質問したら、「そりゃそうだよ」と。
「何年も無意識に呼吸してきて、ストレスで浅い呼吸になっていて、
そんな人が深い正しい呼吸を習得しようってんだから、すぐにはできないよ」。
ココカラノートは本当に効くこと、正しいことを集めていますが、
そういうことは、じっくり時間をかけて日々やっていくことなのですね。
でも、ひとつだけ決めているのは、
次に窮地に立ったとき、トラブルに直面したとき、
悲しい事件が起こったとき、激しい怒りにかられたとき、
まずは、丹田から息を「ふぅーーー」っと吐こう、
いま練習している加藤式呼吸を思い出して、深く長く息を吐こう、
ということです。