中年期の焦り

「ミッドライフ・クライシス」というブログをやりながら、

数年来、中年期の危機について考えています。

加齢の症状がひとつひとつ襲ってくるなかで猛烈に焦りを感じる。

この焦りの理由を考えて考えて考えて、ひとつの結論に至りました。

 

まだ、もっと、社会で活躍したい。重要な存在でいたい。

 

私も含め特に女性は、アンチエイジングという外見のケアに走ります。

でも、キレイで若々しくいたいのも、その根源には、

社会と深くつながっていたいという気持ちがあるからです。

美魔女になってちやほやされたとしても(それも社会ですが)、

それだけでは焦りは消えなくて、仕事でもっと必要とされたい、

活躍する場が欲しい、そういう欲求が私にはあります。

 

かつて、やみくもに「ビッグになりたい」「ひと花、咲かせたい」

と公言する20代の男の子を、冷めた目で見ていましたが、

実は今の私がそれと同じで、ドン・キホーテみたいに、

人から冷笑されるようなことを言っているのかもしれません。

会社で自分の将来が見えてきて、定年までの年数を数えるようになり、

「まだ終わりたくない、気力やポテンシャルはある、何かしたい」と、

必死で抗っているのに、その立場を与えられるわけではなく、

しかもやりたいこと自体が漠然としているから、

焦りだけ感じる、まさに、そんな状態なのです。

 

焦りの理由が明確になったきっかけは、会社のリストラでした。

やはり、ここ数年来、早期退職者を何度も募集し、

ボーナス減額など給与体系の見直しを繰り返し、

「働き盛りの20代30代を優遇するために」

「40代は辞めて会社存続に協力してくれ」という施策は、

「働き盛りを過ぎた40代、いわんや50代はもう要らない」

という現実を突きつけられた格好です。

今まで懸命に働いてきて、50歳直前にこんな仕打ちが待っているとは、

加齢の症状など比にならないぐらい衝撃でした。

まさか自分が会社に不要な人間になるとは。

 

「働きざかりを過ぎた」って本当に本当なの?

もう「ひと花、咲かせたい」けれど、さて、どうしよう。