父と母のステージ

約50歳のkotokoですが、約80歳の父と母を見ていると、

やはり、はっきりとカラダのステージが違います。

両親はありがたいことに目立った認知症などはありませんが、

年相応にいろいろと少しずつ、そして確実に衰えていきます。


一緒にいて一番感じるのが、耳が遠くなったこと。

2人ともお互いの言葉が聞こえていなかったり、

想像で受け答えして、ちんぷんかんぷんだったりします。

音としては聞こえていても言葉として理解するまで時間がかかる、

数秒経ってから返事をする、といういようなこともよくあります。

テレビもあまりに大音量なので私はとても同席できません。

 

最近知ったのは、嗅覚も相当に衰えているということ。

リビングもトイレも家中が異常にメンソール臭いときがあって、

私が「なんだろう」「なんだろう」と騒ぐなか、

父も母も、「へぇ? そう?」「全く臭わない‥」と口々に言うので、

拍子抜けしました。

結局、父の新しい皮膚薬が原因だったのですが、

あまりの臭さに耐えられず、別の薬を探して買ってきました。


私が実際にその歳になるまで決してわからないことですが、

目はどれぐらい見えているのだろう、どんな見え方なんだろう。

味覚はどれぐらい感じているのだろう、触覚はどうなんだろう。

 

五感が今の両親ほどに衰える前に、

もっともっとたくさん、見て聞いて触って嗅いで味わっておかないと。

そう考えると、私に与えられた時間が見えてきます。